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エルトゥールル号の慰霊碑に献花するアフメット・ビュレント・メリチ駐日トルコ大使

 1890年に和歌山県串本町沖で起きたトルコ軍艦「エルトゥールル号」沈没事故から125年となる16日、事故現場に近い紀伊大島にある遭難慰霊碑前(同町樫野)で町主催の献花式があった。アフメット・ビュレント・メリチ駐日トルコ大使や田嶋勝正町長ら約100人が参列し、慰霊碑に献花して事故の犠牲者を悼んだ。

 メリチ大使は「殉難将兵よ! あなたたちの作った友情の絆は私たちの宝物です」と犠牲者に語りかけた。また、参列者には「来場の皆様、トルコと日本の素晴らしい友情をさらに強い絆にする努力を一緒に続けていきたいと思っています」と呼び掛けた。

 明治天皇と会見して帰国途中のトルコの親善使節団らが乗船していたエ号は、航行中に暴風雨に見舞われて串本沖で遭難した。乗組員ら500人以上が犠牲になったが、紀伊大島の住民の献身的な救助と介抱で69人が助かった。逆にイラン・イラク戦争時の1985年には、イランに足止めされた日本人を救出するため、トルコ政府が特別機を飛ばした。

 この二つのエピソードを基に、エ号遭難事故から時代を超えて受け継がれてきた人々の絆、真心を描く日本、トルコ合作映画「海難1890」(毎日新聞社など製作委員会)が、12月5日に公開される。【藤原弘、野原隆】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150916-00000027-mai-soci

反日国家より親日国家が大事

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